出産体験談

香港での自然分娩・無痛分娩

子供を産んだ女はずうずうしく・・・じゃなくてたくましくなると言われますが、私もまさにその通りで、初産のとき、「陣痛ってどれくらい痛いの?」と人に聞きまわり、おろおろしていたのが別人のよう。「なんとかなるさ!」と気持ちを(体格も)どーんとかまえて楽勝のお産になるはずだった・・・のに。

香港で、出産するならやっぱり無痛分娩!楽できるなら楽して生みたい!!という「最近の若いもんは・・」の典型の私は、最初の出産の時は迷わず無痛分娩を選択。

最初のお産で楽をして産んだので、今回も絶対に無痛分娩じゃないと産まない!と当初、宣言。But、お産は何が起こるかわからないといいますが、まさに、そのとおり。妊娠33週でまさかの出血。(遊びすぎたか?)結局、36週の時にスピード出産になってしまいました。微弱陣痛だったせいか、私が鈍いせいだったか、お産が始まったのに気づかないまま、子宮口5cm開き、即、分娩室行きを医者から宣告されてしまった。あいにく、夫は日本へ出張中。残念だけど、出産には立ち会えず。当時1歳8ヶ月の長男はお手伝いさんと入院中はお留守番。

分娩室にて

1年8ヶ月ぶりに分娩室に入りました。初めての出産のことを思い出し、あの時は痛かったなど感慨にふけりながら本を読んだり、CDを聞いたりのんびりしているとドクター登場。「このままじゃお産が進まないから、人工破水しようか」。やだ。即、却下。今回は楽勝!とたかをくくっていたので、もう少し自然に任せてみることに。この時午前10:30.

私が出産した香港アドベンティスト病院は陣痛室と分娩室が一緒になっており、同じ部屋で赤ちゃんが生まれるまでゆっくりできます。日本でも、聖路加病院など一部の病院で採用されているようですが、まだ陣痛室・分娩室分かれているところが多いそうです。

自然分娩選択

午後4時。ドクター再び登場。やはり、お産は進んでおらず、子宮口は6cm開大。羊水が濁っていないことを確認するため、ドクターは羊膜を破り、破水。生温かい羊水が出てきた。羊水は透明できれい。破水後、子宮口は7cmまで開き、陣痛もはっきりと感じられるようになりましたが、子宮が収縮している時間が少し短い。

ドクター曰く「君の陣痛は足並みのそろっていない行進と同じ。だから、号令をかけて足並みをそろえてあげなければいけない。これから”号令”の役割をする薬(点滴)を入れるよ」。なるほど、わかりやすい説明で納得。ドクターの言ったとおり、”号令”のおかげできれいな陣痛がきました。もう一度、子宮口チェック。8cm開大。この時午後5時。このまま自然にまかせよう。「先生、やっぱり麻酔は要りません」「ボクもそう思う」

その後、まもなく、子宮口全開大(10cm)。まさに、そのとき、体の中から怒涛のように”いきみ”がやってきました。前回、無痛分娩だったので、このような感覚ははじめてでした。いきみたくなくても、体が勝手にいきんでしまう感じ。あまりに早くいきみがやってきたので、何も準備していなかった助産婦さんたちは大慌てで分娩の準備を始めました。ドクターは落ち着いたもので、局所麻酔を2本打ち、会陰を切ったその直後に、赤ちゃんがヌルリといった感じで登場。麻酔がないとこんなに生々しく出てくる感触がわかるのかと思いました。でも、「産んだ!」という快感は前回の無痛分娩では味わえなかった感動です。午後5時17分誕生。子宮口全開大から3分後の大安産でした。